ミツヴァ・テクニックって?

■概要

姿勢健康法です。

1980年代にカナダで生まれました。(詳細)

 

姿勢を良くすることの利点は、

健康、美容、身体パフォーマンスにおいて多くあります。(詳細)

効果が出る理由は、

姿勢が良くなると、

体に本来備わる調整機能が滞りなく働くからです。

 

体の自然な動き・働きが、

妨げられないことによるものです。

姿勢を良くする方法は、

体に備わる「骨盤と背骨の相互作用」の動きを練習することです。(詳細)

 

その準備として始めにやることは、

固まった背骨周りの筋肉と背骨を緩めていくことです。

 

これによって、背骨周りの筋肉が、

背骨の自然な動きを止めてしまう状態を改善します。

リップル(詳細)の練習を繰り返すことで身につくことは、

より良い体の使い方です。

 

よけいな緊張を入れないため、

必然的に怪我や痛みを起こしにくい体になります。

 

次第に日常動作の中で適用できるようになり、

よい姿勢を保てるようになります。


講座では、以下のプロセスで姿勢を変えていきます。

①固まった体

 を緩める

頭の重さから首、肩、背中を解放します。よけいな筋肉の緊張をほぐします

②縮まった体

 を広げる

良くない姿勢でいると縮まる

3点(首の後ろ、胸の前、腰) を無理なく広げます。


③きれいな姿勢で 

 座れる

 

筋肉の緊張を緩め、

重力に対して

背骨を立ち上げます。

④きれいな姿勢

 で立てる

 

筋肉の緊張を緩め、 

重力に対して

背骨を立ち上げます。



■効果

 

●健康面:

姿勢のゆがみが原因となるあらゆる不調・痛みの改善。呼吸が深くなる。

 

美容面:

きれいな姿勢になる。体の動きがスムーズになる。健康で若々しく見える。自信を持って見える。 

 

●パフォーマンス面: 全身の調和による、身体パフォーマンスの向上。

ダンス、演劇、演奏、スポーツ。日常的な軽作業~全身を使う仕事。

 

※介護予防にも大きな効果

腹筋・背筋・脚など、歩くために必要な筋肉が自然につきます。


■方法

体に本来備わる「骨盤と背骨の間にある力の相互作用」(=ミツヴァ・メカニズム)の

動きを練習することで、よい姿勢を回復します。

 

ミツヴァ・メカニズムを用いて「座る」「立ち上がる」練習を行います。

 

このエクササイズをリップル(英語で"ripple"。意味は" さざ波のような揺れ")と呼びます。

 

リップルを練習する理由は、

ミツヴァ・メカニズムが正常に働くと、

頭が背骨の上で常にバランスをとるようになるからです。

 

これが「よい姿勢」です。

体によけいな緊張が入らない、

見た目にも自然で美しい状態です。

 

しかし、ミツヴァ・メカニズムは、

猫背の状態では正常に働きません。

このため、リップルのエクササイズをして、

ミツヴァ・メカニズムが自然に働くよう体に促します。

リップル(エクササイズとして練習します。)

①〜⑥の流れで、リップルをしています。

①上半身を脱力。下半身の力で体を支えている。
①上半身を脱力。下半身の力で体を支えている。
②両足で床を押した力が骨盤に伝わり、上体が自然と起き上がってくる。
②両足で床を押した力が骨盤に伝わり、上体が自然と起き上がってくる。
③膝が伸びるに伴い、背骨が上に伸び、胸が開いていく。
③膝が伸びるに伴い、背骨が上に伸び、胸が開いていく。
④
⑤膝が伸びた時、頭が一番高い位置に来る。
⑤膝が伸びた時、頭が一番高い位置に来る。
⑥背骨の上に頭がよりよいバランスで載っている状態となる。
⑥背骨の上に頭がよりよいバランスで載っている状態となる。

  

(参考)椅子に座った状態でリップルをした後の様子

グループレッスンのひとコマ。きれいな姿勢で椅子に座る練習を通して、からだの使い方を学んでいます。(ミツヴァエクササイズ)
グループレッスンのひとコマ。きれいな姿勢で椅子に座る練習を通して、からだの使い方を学んでいます。(ミツヴァエクササイズ)

■ミツヴァ・テクニックの歴史

1980年頃ユダヤ系カナダ人のコーエン・ネへミアが考案。

ダンサー、振付師であった彼は、自身も腰痛で悩み、また仲間が怪我に苦しむ姿をみてきました。

彼は、リハビリテーション、アレクサンダー・テクニークなどで知識・技術を磨き、ダンサー等の身体メンテナンスに

携わりました。

 

「体に必要以上の負担をかけない、体の使い方、動かし方」を更に探求する中、

シナイ砂漠でラクダに乗って生活する遊牧民族ベドウィンに注目。

腰痛がない(腰痛という単語がないそうです!)彼らの体の使い方からヒントを得ました。

 

体に本来備わる「骨盤と背骨の間にある力の相互作用」が体に負担をかけない動きの鍵であると気づきました。

この相互作用をミツヴァ・メカニズムと名付けました。これが正常に働くと、自然に人間本来の良い姿勢が保たれる。

また全身の調整機能がうまく働き、あらゆる身体機能が正常化することを発見しました。

 

ミツヴァとは創始者ネへミアの母国語であるヘブライ語で「みんなにとっての善い行い」という意味です。

 

ネへミアは91歳までトロントで指導を続けました。

ミツヴァ・テクニックは現在、カナダの各地域、日本の札幌、小樽、岩手、東京、千葉、大阪、神戸等で

インストラクターが活躍。年齢・職種問わず多くの方が学んでいます。